月時計の観測精度を高める方法

 

1.月の形を実月齢一覧表で正確に合わせる

      ホームページ内の実月齢一覧表からその日の実月齢を読み、指針を

      月の形の外側に示されている月齢の数字に合わせる。

2.経度による時間差を補正する

     観測地点の経度で補正時間を計算し、観測時刻にプラス、またはマイナスする。

日本の時刻は東経135°が基準なので観測地域の経度を135から引いた値に

4を掛けて補正する時間(単位:分)を求める。

 例 東経140°の場合

    補正時間: (135−140)X4=-20分

       月時計で観測した時刻が19時30分なら、時刻は19時10分となる。  

3.方位を正確に合わせる

   方位磁石は地域により5〜7°真の北より西側にずれて示される。(西方変移)

   地域による変移を調べ補正するか、地図から正確な方位を求める。  

 

4.月時計の傾きを観測地域の緯度に合わせる

    観測地点が北緯35度なら、月時計を南向きに垂直に立てた状態から35度傾ける。

   観測地点の北緯によって傾ける角度を変更する。(北緯40度なら40度傾ける)   

 

5.月の方向に正確に指針を向ける

    回転盤に垂直で指針の中心線を含む平面をイメージして、その平面内に月を入れるように

     回転盤(指針を含む)を回す。  

 

6.時刻線上の時刻を正確に読む

   時刻の最小目盛が10分なので、真ん中の場合は5分と読む。  

 

7.安定した観測

   安定した観測をするためには、ストラップ用のハトメを利用して三脚などに固定し

   正確に方向と緯度による傾きを合わせると、安定して観測できる。